不倫の代償ともいうべき罰
俺の名前はカズヤ。35歳。正直、結婚生活は順調だと思っていた。妻のユミとは高校の同級生で、8歳になる娘のミサキもいる。家庭に問題があるわけじゃないが、刺激がないのも事実だった。そんなときに出会ったのが、取引先の派遣社員だったリカだ。
最初は軽い気持ちだった。少し飲みに行って、愚痴を聞いてもらい、時々会うだけ。けれど、次第にリカが俺にのめり込んでいった。「奥さんとは別れてほしい」「私と本気になってほしい」と言われるようになり、正直怖くなった。最終的にはリカとの関係を切ることにした。
「君とのことは、ここまでにしよう。」そう伝えたとき、リカは泣きじゃくりながら、こう言った。
「あなた、後悔するよ。」
そのときはただの負け惜しみだと思った。だが、その言葉が現実になるなんて、そのときの俺は知る由もなかった。
最初の違和感は、俺のスマホから始まった。仕事中に妻からLINEが来た。
「これ、どういうこと?」
送られてきたのは、俺とリカが一緒にいる写真だった。飲み会の帰り道で撮られたものらしく、明らかに親密な雰囲気が写っている。驚いた俺はすぐにリカに連絡を取ったが、返信はなかった。
その日の夜、家に帰ると、妻が泣いていた。テーブルにはリカから送られたという封筒が置かれていた。中には俺とリカの関係を示す証拠写真の数々。さらに、リカから直接「私を捨てるなら、あなたの人生を壊す」との手紙が添えられていた。
翌日、会社でも異変が起きた。俺の机の上に置かれた匿名の手紙。それには、俺の浮気を暴露する内容が細かく書かれていた。さらに、同僚の何人かにも同じ内容のメールが送られていたらしく、昼休みには俺の噂が広がっていた。
「カズヤさん、不倫してたって本当?」同僚からの冷ややかな視線に耐えられず、俺は仕事を早退した。家に帰ると、妻がまた泣いていた。
「リカさんって人から電話があった。『全部バラす』って。」
俺は電話番号を変えたが、リカからの嫌がらせは止まらなかった。夜中に玄関のチャイムが鳴る。出ると誰もいないが、足元には何かが置かれている。それは俺たち家族の写真だった。写真には赤いペンで「幸せそうだね」と書かれていた。
さらにエスカレートしたのは娘の学校への嫌がらせだった。ミサキのクラスメートの親に俺の不倫話を吹き込み、ミサキがいじめられるようになった。ミサキが泣きながら「パパ、なんでこんなことになったの?」と言ったとき、俺は言葉を失った。
「もうやめてくれ!」俺はリカに直接会いに行った。だが、リカは部屋で笑みを浮かべながら言った。
「私はただ、あなたを愛していただけ。どうしてそれが悪いの?」
リカの目はどこか狂気じみていて、もう何を言っても無駄だと悟った。
最終的に、妻は娘を連れて家を出ていった。「あなたがいる限り、この家には戻れない」と言われた。会社でも立場を失い、居場所がなくなった俺は、すべてを失った。
リカは俺の人生を徹底的に壊し、俺がどこへ行っても追いかけてきた。電話番号を変えても、住所を変えても、彼女は俺を見つけ出した。「私を捨てた罰」と言いながら。
今でも時折、リカの笑顔が夢に出てくる。そのたびに目が覚め、俺は冷たい部屋の中で震えている。















