続いていく厄災【その2】
厄災の始まりが現実のものとなり、村は不安に包まれていた。最初の犠牲者が出てから、村人たちは怯え始め、夜になると誰も外に出なくなった。アキラは自分の夢と祖父の日記に書かれていたことが関係していると感じていたが、どうすればいいのか分からなかった。
夢はさらに鮮明になり、彼は夢の中で古びた神社の奥へと進む。そこには石碑があり、無数の手形が刻まれている。手形はまるで誰かが石碑にすがりついたような跡で、それを見たアキラは背筋が凍りつくような感覚を覚えた。
ある日、アキラの幼馴染のカズキが彼を訪ねてきた。カズキもまた最近、奇妙な夢を見ているという。アキラと同じく湖の神社が舞台で、夢の中では彼も何者かに追われているらしかった。二人は話し合い、もう一度神社に行くことを決意する。今度は一人ではなく、二人で。
翌晩、アキラとカズキは神社へ向かった。月明かりが薄暗い道を照らし、二人の足音が静かな湖のほとりに響く。神社に到着すると、異様な雰囲気が漂っていた。空気が重く、風が一切吹かない。不気味な静けさの中、二人は本殿に近づいた。
本殿の奥にある石碑は、以前よりも鮮明に見えた。アキラは近づいてみると、石碑に新しい刻印が加わっていることに気づく。それはまるで、昨日刻まれたばかりのような新しさだった。突然、石碑が小さく震え始め、そこから何かが這い出てくる音がした。
カズキ「な、なんだよこれ…?まさか…」
その瞬間、本殿の中から白い霧が立ち上り、形を変え始めた。霧は人の形になり、ぼんやりとした人影が現れる。それはかつてこの村を守っていた神職の姿だったのかもしれない。アキラは恐怖に駆られながらも、何かが自分たちを見ているような感覚に囚われた。
カズキ「アキラ、もう帰ろう…ここ、ヤバすぎる…!」
二人は本能的にその場から逃げ出した。走りながらも、背後から聞こえてくる足音が徐々に近づいてくるのが分かった。振り返る勇気はなかった。ただひたすら、走り続けるしかなかった。
ようやく村に戻った二人は、異常な疲労感に襲われて倒れ込んだ。翌朝、アキラは目を覚ますと、村中がさらに不穏な空気に包まれているのを感じた。昨夜、別の村人が変死体で発見されたという。村人たちは何かを恐れて家に閉じこもり、話しかけても口を閉ざしてしまう。
その日の夜、アキラは再び夢を見る。夢の中では、彼が湖の中に沈んでいる。湖の底には無数の人影が漂っていて、みんな彼に手を伸ばしているようだった。その中に、祖父の顔も見えた。彼の目がアキラを強く見つめている。
「お前がこの役目を果たさなければ、全てが終わる。」
目を覚ましたアキラは、心臓が激しく鼓動しているのを感じた。何か大きな力が働いていることを直感的に理解した。そして彼は決意する。次に湖へ向かうときは、すべてを終わらせるために行くのだと。















