謎の看板が教えてくれたこと

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これは、俺が日本各地を旅している時に見つけた、いくつかの奇妙な看板にまつわる話だ。旅先で景色を楽しみながら、ふと目に入る看板に興味を持つことがあるんだけど、時々、本当に意味不明で不気味なものがある。普通の看板じゃない。何か…警告じみたような、でも本当に何を伝えたいのか分からない、そんな看板だ。

「はじめの看板」
一つ目は、四国をドライブしていた時に見つけた看板だ。昼間、山道を走っていると、途中の集落に小さな看板が立っていた。「ここを抜ける者は……」と書かれている。でも、その先がまるで消されたかのように薄れていて読めないんだよ。錆びついているのか、わざとなのか。なんとなく気味が悪くて、その先を調べたい衝動に駆られたけど、なぜかブレーキを踏む気になれなかった。

「まあ、意味不明の看板なんていくらでもあるしな」と思いながら、そのまま車を走らせた。でもその夜、宿でふとあの看板を思い出して、妙な違和感が消えなかった。だって、どこにも「次は~」とか、「注意してください」みたいな続きがなかったんだ。ただ、断片だけを残していた。

「おかえりの看板」
次に見つけたのは、関西のある地方で、田舎道を自転車で走っていた時のこと。道の脇に「おかえり」という看板があった。田舎だから、地元に帰ってきた人を歓迎するものかな?と思っていたけど、どこか違和感があった。

なぜなら、その看板、村の入り口に立っているわけじゃない。何もないただの田んぼ道の中間地点。だれが誰に「おかえり」と言っているのか分からないんだ。それに、何度もその道を行き来していると気づいたんだが、同じ道を何度走っても、違う場所に「おかえり」の看板が立っている気がするんだ。それでも怖いと思いながらも、深く考えずにそのまま通り過ぎた。

「最後の看板」
三つ目は、長野県の山間部で見つけたものだ。夏の夜、友達とキャンプをしている最中、俺は森の中で何かが光るのに気づいた。近づいてみると、小さな電灯に照らされた看板が一つ。「この先には誰もいません」と書かれていた。

「この先ってどこ?」と思って友達に話したが、誰もその看板を見ていなかった。俺は怖くなり、もう一度戻って確認したが、今度は何もない。ただの森が広がっているだけだった。自分の見間違いかもしれないと、そのまま忘れようとしたが、帰る途中にまた思い出してしまう。あの看板、本当に誰が置いたのかも分からない。森の中にあんな不気味な言葉を残すなんて、誰の仕業なんだ?

それ以来、俺は旅先で看板を見るたびに不安な気持ちになる。いつまた、あの不気味な言葉に出会うことになるのかと。