「みけみけ」の祟り

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昔々、ある村に「みけみけ」という猫の名で知られた伝説があった。村人たちは皆、この「みけみけ」にまつわる恐ろしい祟りを知っていて、その話を親から子へと語り継いでいた。

「みけみけ」とは、かつて村のある家で飼われていた白と黒のまだら模様を持つ猫の名前だった。村の古い桜の木の下にいつも寄り添い、そこの滝の近くを好んでいたという。しかし、その家族に不幸が重なり、みけみけの姿はいつしか村から消えてしまった。そして、数年後、村では奇妙なことが起こり始めた。

村人の間で「みけみけ」の噂が立つたびに、桜の木の下や滝の近くで誰かが不思議な目に遭うという。ある日は、滝に近づいた村人が急に姿を消したり、桜の木の下で突如気を失う者が出たりした。桜の木に近づくと、風が吹いていないのに木の葉がざわざわと揺れることもあったという。

ある日、村の若者たちが好奇心に駆られてその場所に行くことを決めた。彼らは古い滝と桜の木を見に行き、そこで祟りが本当にあるのか確かめようとしたのだ。最初は何も起こらなかった。滝の音が静かに響く中、桜の木の下で休んでいると、1人がふと「みけみけ」の名前を口に出してしまった。

「みけみけって、本当に祟りがあるのかね?」と冗談めかして言った瞬間、滝の音が突然止まり、周りが一瞬静まり返った。そして、桜の木の下に何か白と黒の影が現れた。最初は風に吹かれた枯れ葉だと思ったが、その影は次第に形を持ち、みけみけの姿をした猫が現れた。

その猫はじっと若者たちを見つめた。すると、みけみけが歩くたびに地面がひび割れ、足元がぐらぐらと揺れ始めた。若者たちは慌ててその場を立ち去ろうとしたが、桜の木の枝が彼らをつかむように伸び、彼らの足元を縛りつけるかのように絡みついてきた。

そして、みけみけの姿が再び滝の方へと向かうと、突然大きな音を立てて滝が流れ出した。その音に怯えた若者たちは必死に逃げようとするが、1人が振り返った瞬間、桜の木の下に倒れ込んでしまった。そのまま、彼の姿は二度と見つからなかった。

それ以来、「みけみけ」の祟りを語る者は少なくなり、村の者たちは二度とその滝と桜の木の下に近づくことがなくなったという。