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閉ざされた家

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その日は、両親が出かけていて、俺が家でひとり留守番をしていた。特に何をするわけでもなく、テレビを見ながらだらだらと過ごしていたが、夜になって急に不安な気持ちがこみ上げてきた。

何かが変だ。さっきまで何の問題もなかったはずなのに、気づけば家の中が不気味なほど静まり返っている。

少し気を紛らわせようと玄関に向かい、外の空気を吸おうとドアノブを回した。しかし、玄関のドアがびくとも動かない。鍵を確認したが、ちゃんと開いているはずなのに、ドアは開かない。

「何だこれ…」不安が募り、他の部屋の窓や裏口も試したが、すべて同じだった。すべての扉が開かない。まるで家全体が俺を閉じ込めているかのように感じた。

その時、背後で音がした。振り返ると、シャワーの音が聞こえてきた。「誰もいないはずなのに…」と恐怖に駆られ、俺は浴室に向かった。ドアの外で耳を澄ますと、確かにシャワーの音がしている。

誰かが中にいるのか?震えながらドアを開けてみると、浴室は空だった。シャワーが出しっぱなしになっているだけだ。「俺、使ってないはずだぞ…?」と思いつつ、シャワーを止めた。

そのままリビングに戻ると、今度は冷蔵庫が開いていた。食べ物が散乱し、冷蔵庫のドアは大きく開け放たれている。さっきまでそんなことはなかった。

家の中には誰もいないはずだ。それなのに、何かがいる…?

その時、携帯が鳴った。着信は母親からだった。すぐに出て、状況を説明しようとしたが、母親の声は静かにこう言った。

「何?どうかしたの?」
どうやら親は折り返しかけてきたらしい。俺は電話をかけていないのに…。